omiUの日記

本の感想まとめサイト。

就活生さん、お疲れ様です

街に出るとスーツ姿の学生さんを見かける季節。
自分自身の2年目(たぶん)を思い出す。

就活前はみんな横並びで、授業の実験とかで協力し合ってたんだけど、それぞれみんなバラバラになって違うものを追いかける。早い子も要領がいい子もいる。大抵グループの真ん中にいて、あの子なら大丈夫て子がいて、そういう子から決まっていく。

あと容姿の良い子も早い。それを見て、神様って不公平..て、心のなかで拗ねた。

何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)

【何者】を読んでそんな生々しい感情も思い出した。私の就活は当たって砕けろというよりは、小さく注意深くしていた。受けた企業は10社前後かな。自分を出すってことに抵抗があって、斜に構えた嫌なヤツだったと思う。

就活というプレッシャーありまくりの精神状態で、いつまで続くかわからない孤独を感じ続ける。受けなくてもいいような社会的拒絶で自尊心がボロボロになっていく。この無理ゲーいつまで続くんですか(笑)て思って、卒業して、一年間アルバイト状態になった。

そんな私も、今は縁あって営業の仕事についている。多くのお客様と話をしていく中で、一番苦手だった''人間関係''の中に飛び込んでいくなかで、社会の中の自分ってものがわかるようになってきた。

「まだ若いんだから、半分は社会勉強て気持ちで、あと良い若い男見つけんしゃい」と採用者は言ってくれる。

ホントその通りで、仕事を通じて他人と仲良くなるなかで理解できることが増えてきた。色んな業種・業界で働く人がいること、会社の中の立場でその人が興味・関心を持つことが違うこと。

いつも不思議なのは、出入りする企業に若い子がやたら少ないこと。「労働者の3割は非正規労働者」だからなあ。良い男の子がなかなか見つからなくて、こまってる(笑)

まあーこんな感じで元就職浪人でテキトー人間も働いてます。難しいこと気にせず、明るい笑顔で素直にやりゃいいんでねぇでしょうか?

↓就活の極意を語って下さる美輪明宏さん
https://youtu.be/dTTi1Luy9fU

いろいろあって困ったときは身近な頼れる人に色々聞いてもらうてことがいいんじゃないかなと思います。近くの人間関係の大切さに気づく今日このごろ

スポーツ音痴を変えたくて

「スポーツ?そんなの興味ないし、私の人生には縁がないものだね」

そう思う時期が長かったんだけど、最近、サッカーにご縁がある。なぜかというと..

①私の会社はサッカーのスポンサー
②営業はスポ根の世界
③上司が元アスリート

サッカーについて知りたい..そう思ってたときに出会ったのがこの作品

舞台は東京文京区のあるサッカーチーム。成績は平均的。一週間世界トップレベルのコーチから''奇跡のレッスン''を受ける。練習当日、子ども達はドキドキしている。第一印象は「外国人のイケメン」
自己紹介をするミゲルさん。「結構日本語は知ってるから、気をつけてね。」

レッスンを終えた後の対戦試合を見て思わず涙した。選手として成長した子どもたち。ミゲルさんの経験に基づいた理論とたっぷりの愛情がプレーに生きる。「大切なことはハートで決めるんだ」

失敗は何度してもいい。選手の判断を否定しないこと。選手の成功・努力を褒めること。眠っている強みを引き出すこと。

サッカーをしている人、そうでない人も。部下を持っている人、自分自身のマネジメントがわからない人もぜひ見て下さい!

ドラマよりもドラマティックなドキュメンタリーです。

関西のおっちゃんカウンセラー

誰それ?てなるよねぇ。その名は心屋仁之助さん!

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チャラ..いや、面白そう。面白い方です。
ブログ更新毎日してて、公演会したり何故かコンサートしたり、テレビも出てるそうです。

私の大切な友達が教えてくれた仁さん。本読むと、やっさしぃー人だなぁ思いました。普段読んでる本が佐藤優さん(元外交官)なので。

ココロでやせるダイエット

ココロでやせるダイエット

ダイエット本のテーマは、一生太らない生き方。
【 太ってしまう人はやせてる人の「あたりまえ」をインストールすればいいんです】

これ、やってみよう!と思いました。やせられない人は、今の自分を維持するためにココロがブレーキをかけている。ココロのブレーキを外す方法が丁寧に書かれています。たとえば..

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自分に優しいとは、自分を大切にするということ、自分にゴミを、どうでもいいものを入れないということ、本当に楽しいもの、楽しいこと「だけ」を選ぶということです。
自分に甘いというのは「どうでもいいこと」で自分を満たすということです。
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怖がりな私は気は強いくせに、手間のかかる障害を避けて生きてきました。しゃーないとか、どっちゃでもええしーと言って。それを言いつづけると空虚になる。真空ができると代わりの''何か''で埋めようとする。食欲で埋めようとする。

そのカラクリを変化させる手助けがこの本です。
ピンときた方はぜひジャケ買いしてみてくださいね☆

本当に価値があることって?

飛ぶことが大好きなジョナサンはある日仲間から追放されてしまう。孤独の中でも飛び続ける彼に新たな仲間ができ、更に高みを目指すことになる...
人生において大切なことが何であるか。そのヒントが書かれている。

かもめのジョナサン: 【完成版】 (新潮文庫)

かもめのジョナサン: 【完成版】 (新潮文庫)

寓話の世界から学べることは多くて、ただ純粋に好きなことを極める人、好きで好きでやり続けることが最強なのだと感じた。

最終章に登場するアンソニーという鳥に共感を覚えた。形骸化された理念を持つ集団に疑問をもち、退屈に生きる若者だ。彼は群れの教えでは納得できず独学で''答え''を探そうとする。

組織に対して同じ疑問をもつことがある。なぜ大切と思えないことに労力を使うのか。自分が求めている答えは何なのか。尊敬する先輩(1人)に意見を求めつつ、現場で必死に考えて実行する。そんな毎日を誇らしく思うときと、阿呆らしく思う日が交互にやってくる。

毎日が退屈で仕方ない方へ。答えは此処にあるのかも。

初めて知った''督促(とくそく)''の世界

督促という職業がある。朝から晩まで「お金返して下さい」と電話を掛けまくるお仕事だ。

ごくごく平均的な学生だった著者が新卒で入社したのが「債権回収部門」=「借金の取り立て」だった。

多くの同期がダウンするなかで、著者は「自分と仲間の身を守る方法」を研究することになる。

督促OL 修行日記 (文春文庫)

督促OL 修行日記 (文春文庫)

お金を返してもらうテクニックが優れていてとても役に立つ。しかも、とんでもない修羅場の世界なのに何故か明るい。目次から引用すると「私、回収の才能なさすぎ!?」「ユニクロパンツから紙パンツ」「カネと泪と男と女」「悪いオンナにだまされて」。

どことなくユーモアに溢れている。最悪の状態でもがく自分を笑い飛ばす力が作者の強さであり、人間としての魅力なのかなと思った。

人を相手にする接客の仕事である限り、がっかりやすれ違いが溢れている。私が勤める営業の仕事でも、多くの先輩はユーモアのセンスがすば抜けている。絶妙な言葉遣いで人を楽しませる。

ストレスフルな毎日に疲れてる人、シュールな笑いが好きな人などにオススメです。

女性として「外務省ハレンチ物語」を読んでみた

乙女の皆さんは決して読まないで下さい。

金と権力の世界で生きるエリートの世界に女性はどのように関わっていくことになるかがわかる1冊です。

プロの罠に掛かってしまったら、女性の力では逃げられないという事。もし、性トラブルに巻き込まれたら誰に相談するか?インテリジェンスの専門家の著者が描く''実例を元にしたフィクション''は具体的で実用的な処方箋に溢れている。

本書では様々なタイプの男女が描かれる。初めは被害者だったが「倫理に時効はない」と脅し、立場を逆転させる強かな女性も登場する。上手く立ち回って反撃する方法、頼れる先輩に相談し「上から絞る」ことで被害を止める方法。''自分だったらどうするか?''と考えて読み進めると沢山の気付きに出会えます。

ある年齢を超えると少女は''女''として扱われ、不愉快な思いをする事がある。それはどの世界でも同じ。飲みの席で教えられた先輩の経験談を思い出しながら、私の経験もいつか笑って話せればいいなと明るい気持ちになった。

外務省ハレンチ物語 (徳間文庫)

外務省ハレンチ物語 (徳間文庫)

営業の世界は保守だらけ

今日の本は「こんな営業部ではダメになる」。

そもそも、どうして営業は不人気なのか。営業マンは現場で育つ、プレイングマネージャーは育成に不利など''営業の常識''を覆す提言が載っている。

この本を読んで、私の仕事の苦しさは「変化を受け入れない保守的な考え方」と「部下が学べる機会が少ないこと」に要約されると感じた。新人が、たった1人ですべて(プロセス、結果、モチベーションアップ)に責任を持ち続けることは、給水所の見えないマラソンを走っているような疲弊を伴う。幸いなことに、今は共に頑張る仲間と頼りになる先輩に恵まれている。

苦しさを抱えながら、それでも営業という仕事を愛する方へ。そして大切な後輩を1人前に育て上げたいと願うすべての先輩方へ。

この仕事に出会わせてくれた参与さんに感謝をしています。